日経平均株価予想-16/11/27-

日経平均株価予想-16/10/14-では、”USD/JPYの日足チャート”を用いてUSD/JPYの底打ち及び日経平均株価の上昇を予想をしました。

トランプショックにより一瞬下落したものの、結果としては記事を書いた10/14の日経平均終値16856.37円から11/25終値18381.22円と約1500円の上昇となりました。

十分すぎるほどの利益が出たので、そろそろ利確のタイミングかな?ということで、今回は”この上昇はいつまで続くのか?””上値のメドはいくらか?”といった事を予想してみます。

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1.現状

11/25現在の日経平均株価は18381.22円、PER15.61倍、PBR1.28倍となっています。

株価に関しては今年の高値水準、PERに関してもここ数年の高値水準である16倍に近づいており、そろそろ頭打ちか?といった意見も出てきてます。

果たしてそうでしょうか?

特にPER16倍は割高水準だというのは現在の状況から見て判断材料として間違っています。

というのは、現在の日経平均株価のEPS1177.53円は11月上旬までの決算を受けた数字となっているからです。

決算時点での想定為替レートを1ドル100~105円としている企業が多くある中、11/25時点での為替水準は1ドル113円前半と10%近く円安方向になっており、この為替水準が続けば当然ながら企業業績は上振れます。

つまり、現在の状況を踏まえるとEPS1177.53円は特に意味の無い数値となります。

では一体何を判断材料にすれば良いか?

実はよく似た状況が過去に起こっていました。

それを参考に今後の展開を考えてみます。

2.今後の展開

2-1.よく似た状況が過去にもあった

現在の状況は、

“為替水準が大きく動いたため、EPSの数値に反映されていない”

簡単に言えばこういうことです。

それでは過去の似たような状況を紹介します。

以下のグラフは日経平均株価、日経平均のPER、ドル円相場の推移を重ね合わせたものです。

20161127_2

※PER16(13)倍ラインというのは、EPSの数値を16(13)倍したものです。

グラフを見ると、今回と同じように為替が一気に円安方向に動いたポイントが2つあります。

“アベノミクス相場が始まった①のポイント”

“黒田バズーカ第2弾があった②のポイント”

いずれの場合も以下の特徴がありました。

・為替は一気に円安方向へ動きその後も堅調

・EPSは5月本決算での業績予想を反映して一気にEPSが上昇

・株価はPER16倍水準を大きく上放れ上昇

・決算後のEPSにおけるPER16倍水準が上値

・年終盤の出来事

為替水準がこのまま、もしくはさらに円安方向に振れたとすれば今回もこれと同じ動きを辿るかもしれません。

足元の米景気回復や追加利上げ、トランプ大統領による景気刺激政策などにより十分その可能性はありそうです。

それでは、この想定のもと上記で挙げた“株価はPER16倍水準を大きく上放れ上昇”“決算後のEPSにおけるPER16倍水準が上値”に着目して上値のメドを考えていきましょう。

2-2.アベノミクス相場の始まりのポイント①

まずはそれぞれのポイントでの動きをまとめてみます。

<値動き>

衆院解散前 80円/ドル EPS640円 想定レート約80円/ドル

5月決算後 102円/ドル EPS890円 想定レート約90円/ドル

※1円の円安でEPSは25円上昇(想定レートより)

決算後のPER約17倍

<当時の状況>

民主党政権による悲観的な状況から、政権交代、アベノミクスというデフレ脱却・大規模緩和策が打ち出された。

新たな政権への期待感から大きく相場が動いた。

2-3.黒田バズーカ第2弾のポイント②

<値動き>

黒田バズーカ第2弾前 109円/ドル EPS1030円 想定レート約100円/ドル

5月決算後                 121円/ドル EPS1240円 想定レート約115円/ドル

※1円の円安でEPSは14円上昇(想定レートより)

決算後のPER約16倍

<当時の状況>

アベノミクスにより進んでいた景気回復が消費税率引き上げにより足踏みしていた状況から、再度加速させるための燃料投下的な追加金融緩和策が打ち出された。

既に大規模緩和が行われている上での追加緩和だったため大きく相場が動いた。

2-4.現在の状況に当てはめる

現在の状況に照らし合わせて考えてみます。

<現在の状況>

・年初から大幅に円高方向に振れたため業績見通しは保守的

・米国経済により円安方向への期待感

・新大統領が実際にどのような政策を行うかは現段階で不透明

円高による業績悪化が見込まれる悲観的な状況から円安による業績回復の期待感があるという点では①の状況に近いのかなと個人的には思います。

ですが、あまり楽観的に見積もるつもりはないので、②の状況に近い“1円の円安でのEPS上昇幅は15円、PERについては16倍”にしておきます。

3.上値メドは?

以上を踏まえて上値メドを計算します。

<113円/ドルで推移>

大統領選前    103円/ドル EPS1180円 想定レート約102円/ドル

5月決算後予想 113円/ドル EPS1270円 想定レート約108円/ドル

→ 日経平均株価 =(EPS1270円)×(PER16倍)= 20320円

<120円/ドルまで下落>

大統領選前    103円/ドル EPS1180円 想定レート約102円/ドル

5月決算後予想 120円/ドル EPS1375円 想定レート約115円/ドル

→ 日経平均株価 =(EPS1375円)×(PER16倍)= 22000円

現在の為替水準が続いた場合の日経平均株価の上値メドは20320円、120円/ドルまで下落すれば22000円がとなりそうです。

しかし、アベノミクス相場や黒田バズーカ第2弾のように今後の策が明確になっている状況とは異なり、現時点で“トランプ大統領はまだ就任前で実際に何をやるのか?”はまだ決まっていません。

その点に注意しながら上値を追っていくのが良いのではないでしょうか。


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