クックパッド(2193)株主総会に行ってきた。内紛収束!買場到来!?

クックパッドの第13回株主総会に行ってきました。

ご存知の通り、一昨年以来、佐野氏と穐田氏の対立?により混乱し株価低迷が続いています。

混乱の収束に向けて、穐田氏による保有株売却、穐田氏の辞任、穐田氏が進めてきた多角化事業の整理が行われ、そして今回の総会の取締役選任の件では穐田氏の名前が載っていませんでした。

さて、この内紛は完全に収束したのでしょうか?

以下、総会の内容や個人的な意見などをまとめてみました。

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1.総会について

1.1.全体を通して。内紛は収束したのか?

まずはメイン3人の表情について。

佐野氏→にこやか

穐田氏→険しい

岩田氏→淡々

他の方→普通

大体、こんな感じでした(笑)

決議については当然全て可決でした。

ストックオプションの発行については、場内は反対の人が多い印象でしたが・・

会社の方向性については、「”料理”にこだわり、グローバルに展開していく」そうです。

そして、これは社外取締役も含めて一致しているとの認識だそうです。

つまり内紛は収束したと捉えていいのでしょう。

しかし、質疑応答の時間も含めて岩田氏から明確な発言は無く、「このような事態に陥る事は今後無いのか?」「経営陣を信用していいのか?」といった疑問は残ったままで、株主が懸念している事を理解しているのかいないのかが不透明なままという印象でした。

また、他の質問に対しても同様に、明確に答える事も無く、「毎日の料理を楽しみに…」という決まり文句や「検討はしています」などを連呼するだけでした。

なので今後の見通しや目標についても不透明で、事業内容に興味があって保有している株主も多いだけにちょっと残念な株主総会だったかなと思います。

1.2.主な質問と回答

質問:動画レシピが流行っているが?

回答:「毎日の料理を楽しみにする」どのように繋げていくのか?そういった事を考えながら検討している。

→力を入れるかどうかは不明。

質問:プレミアム会員の見通しは?

回答:数値目標は公表しない。

質問:値上げは?

回答:まずはファンの拡大が重要。

質問:クックパッドは地雷といった批判的な意見は認識しているか?

回答:認識している。

質問:収益の拡大については?

回答:CtoCモデルを検討している。料理教室はやっている。

→具体的な回答は無し。

質問:料理以外の事業は?

回答:社員の人数的に多角化は無理と判断。

質問:海外展開については?

回答:今までは各国のサービス会社を買収して進出していたが、今後はグーグルやアマゾンのようにグローバルに統一なプロダクトに変えて行って進めて行く。

→この話の時は、力がこもっていた。

質問:数値目標は?

回答:戦略を常に変化させていきたい。

→具体的な目標という足かせが無い方が動きやすい。

質問:セキュリティーについては?

回答:今後どの認証を得るかは答える事ができないが、情報を守る事は約束する。

質問:内紛は?

回答:毎日の料理を楽しみに~

→基本スルーのスタンス。

質問:株価が低迷しているが?

回答:長期的に料理の課題を解決していく事に焦点を当てている。今は投資の段階で~

→質問に対しては答えず

質問:岩田氏の持ち株がゼロの理由は?

回答:インサイダー情報を保有しているから。

→今後保有するかは不明。

質問:穐田氏の保有株が残っているが?

回答:個人的な事なのでノーコメント。

質問:岩田氏と穐田氏経営手腕の違いは?

回答:経営課題が違うので違いについては答えられない。ただし、今抱えている経営課題については自分(岩田氏)が適正。

→多角化と海外展開は土俵が違うといったニュアンス。

質問:ストックオプションの発行については?

回答:グローバルな人材確保のためには必要。

質問:取締役や執行役の女性の登用は?

回答:ベストな人材を登用していく。男、女、邦人、外人を問わない。

質問:株主や従業員についてどう考えている?

回答:今残っている人は全員クックパッドの事業に賛同していると思っている。

→話題を逸らしての回答。

1.3.詳細まとめ

経営課題や方針について

月次利用者数約6300万人(ブラウザベースまたは端末ベースにより集計)に対し、デイリーユーザーは500~600万人というのが現状。その中で有料会員は約190万人。

有料会員数が少ないように感じるが、柳澤氏の話によると、ゲーム業界も同様で課金ユーザーというのは全体の2%程度に過ぎないとの事。

無料会員の上に有料会員が成り立っており、そのために無料会員を増やす事に注力していくとしていました。

また、「毎日の料理を楽しみに」の割にはデイリーユーザーが少ないという認識をしているようで、その原因は”無料だと使いにくい”や”グーグルやヤフーなどの検索を通している”という認識との事。

“無料でも使いやすくする”や”直接クックパッドのサイトに来るようにする”といった事が強調されていると印象でした。

海外についても同様に、当面は無料会員を増やす事に注力していくそうです。

そして、この経営課題については社外取締役も含めて共通の認識だとの事。

とりあえず、今回の話では社員全員が同じ方向に進んでいくような印象を受けたので、内紛は収束したのでしょう。

何をどうするかといった具体的な内容についての発言は避けていたので、とにかく無料会員を増やす事に注力する事しか分かりませんでした。

株主への対応について

不満を持っている投資家が多いような印象を受けました。質問でもそこに触れている方が数名いました。

内紛については、

「株主の皆様、ご心配をかけた事をお詫びします」

だけでした。

まあ、株主に対してどこまで説明責任があるかは分かりませんが、業績以外の部分で株価が動いてしまった訳ですし、ある程度は誠意を持って説明しても良かったんじゃないかなという印象を受けました。

私の場合は興味本位で何が起こっていたのか知りたいだけですが・・(笑)

とにかく世間から「株主軽視だ」とか言われないように、それなりの対応をしてくれる事を今後は期待したいですね。

株価について

こちらも、不満を持っている投資家が多いような印象を受けました。質問でもそこに触れている方が数名いました。

「自社株買いをしろ」「配当を上げろ」といったニュアンスの質問や要望が目立ってました。

おそらく今回の騒動で損失が出たのでその損失を補償して欲しいんだろうなという印象です。

でもこれは理不尽かなと思います。

今回の騒動で株価が下げた要因は、”穐田氏外し”と”多角化廃止”です。

市場はこの”穐田氏の手腕”に期待して買っていただけに過ぎません。

その期待が剥がれ落ちたから株価が下がっただけで、そもそも株価にかなりのプレミアムが付いていました。

そのプレミアムを補償しろって無理がありますよね?(笑)

その事業に価値があるから株を買うのであって、価値が無いと判断したら売ればいいだけの話。

ただ、こういった事態になった事をしっかり反省する意思表示が岩田氏からなかったのが残念でした。

2.投資判断は?

2.1.現在の株価水準は?

株価:989円(3/24終値)
EPS:37.8円(四季報予想)
BPS:195.1円
配当:12円(四季報予想)
PER:26.16倍(四季報予想)
PBR:5.07倍
ROE:19.37%(四季報予想)
ROA:16.59%(四季報予想)
利回り:1.21%(四季報予想)

現在の利益水準から見ると株価は割高水準ですね。

2.2.成長性を考慮すると?

年5%成長の場合

5年後 → EPS:48.2円、BPS:351.8円、想定株価:964円(配当込み1,016円

10年後 → EPS:61.6円、BPS:551.7円、想定株価:1,232円(配当込み1,351円

年10%成長の場合

5年後 → EPS:60.9円、BPS:368.2円、想定株価:1,218円(配当込み1,275円

10年後 → EPS:98.0円、BPS:646.9円、想定株価:1,960円(配当込み2,110円

※配当性向25%、想定株価はPER20倍として計算。

年5%以上成長する可能性があるなら、今の株価水準で買っても損はしなそうです。

これなら他の銘柄を持っていた方がマシな気がします(笑)

10%以上の成長があればもちろん今の水準でも買いですね。

2.3.海外展開が成功すると?

これに関しては未知数です(笑)

日本の人口1億2000万人に対し有料会員は190万人。全体の1.6%です。

現在主に展開している、アラビア語圏約4億人、スペイン語圏約4億人、インドネシア語圏約2億人を合計すると約10億人。この内の1%が課金するとなれば有料会員は1,000万人増えることになります。

単純に計算すると、会員事業の売り上げが6倍になります。

16/12月期の会員事業の売り上げが約89億円、6倍すると540億円になります。

もし海外展開が成功した場合、年平均10%以上の成長も十分あるかもしれませんね。

2.4.買い時?

以上で色々書いてきましたが、結局の所買い時なのでしょうか?

単純に各指標で判断すれば、かなりの割高です。

穐田氏が経営していた頃のプレミアムが剥がれ落ちたとはいえ、依然として割高です。

今後、年平均10%近くの成長がイメージを描ける、つまり、クックパッドの”料理”というコンテンツに魅力を感じ、世界中でそのコンテンツが受け入れられると思うのであれば買っても良いのではないでしょうか?

むしろ、内紛収束が確認でき、経営陣が会社の方向性に同じ認識を持っている事が確認できた今回の総会がまさに買い時だと思います。

事業に期待して株を買い、その事業が上手くいけば儲かるし、失敗すれば損をする。

それだけの事です。

ちなみに私はかなり昔から保有しており、もはや愛着が湧いてしまったのでこれからも保有し続けると思います(笑)

ただ、買値を下回ったら即売りですが・・


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