アイモバイル(6535)の株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はアイモバイルの第10回定時株主総会に行ってきました。(2017/10/27)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

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1. アイモバイルってどんな会社? 

1.1.事業概要

主にインターネット広告の仲介を行っている会社です。最近CMで放映されている「ふるなび」の運営もしています。

「お客様に必要とされる会社」であり続けるために、『笑顔』×『成長』×『チーム』を行動規範とし、「新しい技術を創造し、多くの人が満足するサービスを提供し続ける」ことを使命として、国内最大級のアドネットワークを展開しています。

主な事業は以下の通りです。

<広告事業>
広告主とメディアを繋ぐプラットフォームビジネス。簡単に言えば広告代理店です。
広告の種類は、CPC課金型(クリック型)・CPA課金型(アフェリエイト型)・動画型『maio』の3種類あります。動画広告『maio』はこれからの成長事業に位置付けられています。

成長可能性に関する説明資料より 

<ふるさと納税事業>
返礼品を検索したりできるふるさと納税サイト『ふるなび』を運営しています。また、自治体と提携の「ふるなびグルメポイント」サービスや、高額納税者限定のコンシェルジュサービスといったふるなび限定のサービスを提供しています。

ふるなびHPより

<その他の事業>
その他に、インターネット広告代理事業やDSP事業などを手掛けています。

1.2.業績推移

設立から順調に売上高を伸ばしていたが、ここ3年程は横ばいとなっています。

18/7月期予想は売上高175億円と12%の成長を見込んでいます。

平成29年7月期通期決算説明資料より

2.総会について

2.1.主な内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・17/7月期の業績は、売上高15,688,681千円(前期比106.4%)営業利益2,359,715千円(前期比109.9%)経常利益2,355,351千円(前期比110.7%)親会社に帰属する当期純利益1,539,275千円(前期比107.8%)。インターネット広告市場の拡大、動画広告事業「maio」・ふるさと納税事業「ふるなび」・アフェリエイト事業の売上高拡大により、増収増益となった。

・M&Aの案件が増えてきた。現預金も100億円以上あるので余力がある。提携や投資を積極的にやっていきたい。

・技術力強化を図るため、野口取締役が社長に就任する。今後はシステム開発の内製化や技術人材確保を進めていきたい。

詳細は第10期定時株主総会招集ご通知をご覧下さい。

議案は全て可決でした。

事業説明会が総会後に開催されました。主な内容は以下の通りです。

・18/7月期は売上高175億円の12%、営業益24億円の2%の成長を計画。

・既存事業の強化が成長戦略において重要。広告主の数やメディアの数を増やしていくや、バナー広告だけでなく動画広告やインフィード広告など広告の形を増やしていくことで成長を図る。

・新規事業については、今期も何かしらが届けられればいい。

・M&A等については、今ある案件を開示する事はできないが今後とも発表を期待して欲しい。

・子会社化した株式会社TAGGYについて。TAGGY社の強みはレコメンド広告技術、弱みは営業力。アイモバイルには顧客基盤があるがレコメンド広告技術が無い。この2点がシナジーとなる。

2.2.質疑応答

<株主総会での質問>

質問:ストックオプションは過去にも発行されている?

回答:過去にも発行している。金額等は開示の通り。

質問:ストックオプションの金額について

回答:8,000万円を上限としていることまでしか決まってない。取締役会で今後決める。

質問:自己資本比率が高すぎるが何故か?現預金が多すぎるのは何故か?投資すべきではないのか?余っているなら配当に回せば?

回答:「事業シナジー」と「成長市場」がキーワードで投資をしていきたい。営業CFでしっかり稼いだ結果内部留保が増えた。M&Aの案件も増えたりして、環境が整ってきたので今後進めていく。

質問:株価について。IRでについての戦略は?

回答:今年2度自社株買いをしている。当社の株価の評価が高くないと判断した。当面は配当は行わず、自社株買いで下支えしつつ、IRをして株価を上げていきたい。

質問:自社株買いは理論的には株価は変わらないはずなので、配当の方がいいが?

回答:貴重な意見として承る。

<事業説明会での質問>

質問:業績の停滞期や成長期について。

回答:ガラケー向けからスマホ向けに注力しその後スマホ市場の伸びと共に成長した。スマホ広告市場が鈍化する時期が8~9期。maioやふるなびといった他事業に投資を始めた時期も同じくらい。主力のアドネットワークの市場が鈍化した影響がある。

質問:国内最大級のアドネットワークに成長できた理由

回答:先行してビジネスを始められた。アドネットワークで得た顧客基盤を活用して、他事業へ展開していける。

質問:台湾の子会社について

回答:まだ社員は10人未満。現地の人を採用して広告代理店活動等を行っている。台湾の中で広告代理店として確固たる地位を築く。

質問:海外の他の国は?

回答:資本効率の面から考え、適切な国に適切な方法で展開していく。

質問:新社長の抱負は?

回答:技術出身なので技術が好き。システムのコストパフォーマンスを改善し競争力をつけるため、優秀な技術者に育て、効率の良いシステムを作る体制にしたい。AIを使ったより競争力の高いサービスを作っていきたい。

質問:一部指定は?

回答:一部に上がる事は責務だと考えている。

質問:ふるなびはどこから収益がある?

回答:自治体からの広告収入。

質問:動画広告の競合との差別化は?

回答:差別化には広告在庫が十分にある事が重要。いつでも広告が流せる状態である。動画広告を作成するチームも社内にあるというのも強み。

2.3.注目材料

『社長交代』

技術力の強化が主な目的。システム開発の内製化や技術人材確保など技術力の強化を進めていくとの事でした。具体的には、システムのコストパフォーマンスを改善し競争力をつけるため、優秀な技術者に育て、効率の良いシステムを作る体制を作ったり、AIを使ったより競争力の高いサービスを作っていきたいとの事でした。

『M&Aについて』

上場した事で知名度が上がり案件は増えてきたので、事業シナジーと成長力をキーワードに検討していくとの事でした。

『業績の停滞期について』

アドネットワーク市場の鈍化があった影響もあり、そういう外部要因に左右されない新事業への展開を図っているとの事でした。

『株主還元について』

配当は考えておらず、自己株式取得で株価の下支えをしつつIR等をしっかり行い株価を上げていきたいとの事でした。

2.4.お土産

お土産はありませんでした。

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:1,305円(10/27終値)
EPS:75.05円、BPS:504.37円、配当:0円
PER:17.39倍、PBR:2.59倍、配当利回り:0%
ROE:14.88%、ROA:11.26%
※EPS等は会社予想を参照

指標面では割高感は無いように思います。

ここ数年売上高成長が鈍化しており、成長性が評価されていないためと思われます。

3.2.成長性

インターネット広告市場が伸びると共に成長していくと思います。

また、賃借対照表を見れば分かるように現預金が100億円近くあります。本総会の話を聞いた感じだと、用途はM&Aや自己株取得であるように思います。また、M&Aの戦略は主にアイモバイルの顧客基盤とのシナジーであると考えると、M&Aによる事業拡大は十分に期待できそうです。

3.3.まとめ

・ここ数年の業績の停滞からか、株価には成長期待が織り込まれていないように思える
・総会の話を聞いた感じだとM&Aを実施する可能性は高いように感じましたので成長性はある
・自己株取得で株価を下支えする意思はある

以上から考えると、なかなか投資魅力がありそうです。


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