クラウドワークス(3900)株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はクラウドワークスの第6回定時株主総会に行ってきました。(2017/12/15)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

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1.クラウドワークスってどんな会社? 

1.1.事業概要

クラウドワークスは、「働くを通して人々に笑顔を」をミッションに掲げ、日本最大級のクラウドソーシングサービス『CroudWorks』を運営している会社です。

※クラウドソーシングサービスとは?
クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で不特定多数の人(主に個人)に業務を委託する事を言います。この企業と個人を繋ぐサービスの事を、クラウドソーシングサービスと言います。ちなみに、アウトソーシングは企業が外部の業者に業務を委託する事を言います。

※シェアリングエコノミーとは?
「個人(企業も含む)が保有している遊休資産の貸出す事」です。例えば、空き部屋を貸出す民泊、車を貸出すカーシェア、労働力を貸出す代行が挙げられます。貸出すとはちょっと違いますがフリマも含まれます。

主な事業は以下の通りです。

<シェアリングエコノミー事業>
・『CroudWorks(クラウドワークス)』
世界中の企業と個人が直接つながり仕事の受発注を行うことができるクラウドソーシングサービスです。

『CroudTech(クラウドテック)』
高度なシステム開発やWeb制作のアウトソーシングを希望する企業と、ITエンジニア・Webデザイナーとして活躍するハイスキルな個人をマッチングさせるサービスです。

・『WoW!me(ワオミー)』
個人の作品、スキル、特徴、趣味、生き方、アイデアなどあらゆる「得意」を出品でき、誰でもそれを買うことができるCtoCサービスです。

・その他
子育てママなどの在宅希望の事務のプロフェッショナル人材と人材不足を解消したい企業を繋ぐ『BIZ ASSISTANT』、シニアなどのエグゼクティヴや経営幹部といった各分野のスペシャリストと経営課題を解決したい企業を繋ぐ『BRAIN PARTNER』など、各分野に特化した様々なサービスを展開しています。

1.2.業績推移

他社と表記が異なっていますので、補足しておきます。
総契約額・・クラウドソーシングの取扱高の事。
営業収益・・売上高の事。

総契約額を見ると、16/9月期は前年比63%増、17/9月期は前年比38%増と急速に拡大しています。また、18/9月期は100億円(前年比58%増)を目指しており、今まさに急成長している事が分かります。

営業収益についても、総契約額に対する割合はやや減少しているものの、総契約額の拡大に伴い急速に拡大しています。

利益に関しては赤字です。ただ、年々赤字幅は縮小しており、17/9月期第4Qでは黒字化に成功しており、18/9月期は通期で黒字化を目指しています

2.総会について

2.1.主な内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・17/9月期累計で、53憶5,600万0,954円の報酬を届ける事ができた。

・17/9月期の業績は、営業収益1,509,380千円(前期比22.8%増)営業損失335,272千円(前年は営業損失593,090千円)経常損失331,283千円(前年は経常損失590.093千円)親会社に帰属する当期純損失354,800千円(前年は当期純損失647,577千円)となった。

・クライアント数は20.6万社(前年より6.8万社増加)、ユーザー数は152.1万人(前年より47.3万人増加)と順調に増加し、総契約額は約63億円(前年比38%増加)となった。

・通期では赤字だったが、営業費用の削減(総契約額に対する割合を65%→25%に低下)に努めた結果、17/9月期第4Qにおいては黒字化を達成。

・今後はクラウド経済圏(シェアリングエコノミー市場+FinTech市場)の形成に向け、社内立ち上げ、M&A、JV(ジョイントベンチャー)など手法を問わず新たなサービス、事業を創出していく。また、クラウドスコア構想実現のためのブロックチェーンやAIの基礎技術研究・開発を進めて行く。

・株主もユーザーも新しい形を作る仲間と考えている。継続的に対話型でサービスを作っていきたい。何かあったらIRまで問い合わせ下さい

詳細は第6期定時株主総会招集ご通知をご覧下さい。

決議事項については全て可決でした。

事業説明会が総会後に開催されました。主な内容は以下の通りです。

・ベンチャー企業は信用されないといったように、既存社会の信用の形は大企業に偏っている。信用=勤めている企業では無く、信用=個人の実績にしたい

・日本一のオンライン就業インフラを目指し、40万人×422万円=1兆6,880億円という報酬額を目指す。40万人というのはトヨタ(約37万人)以上の雇用を生めば社会インフラとなるはず。

・働く以外でも個人で収入を生み出せる、民泊・メルカリといったシェアリングエコノミー事業、信用を積み重ねる事で法人と同じような形で個人間のお金のやり取りを可能にするFinTech事業の二本柱。

・多くの事業が続々と立ち上がってきており、今期も成長が期待できるのではないかと思っている。

・大株主のサイバーエージェントから新規事業をどんどん生み出せる仕組みを学び、働くという分野でそういった仕組みづくりにチャレンジしている。

・M&Aを活発化させている。

クラウドスコアとは、大企業=信用ではなくクラウドワークスで評価が高い=信用といった感じのもの。

・将来的にはクラウドチェーン(ブロックチェーンのクラウドワークス版?)で契約すれば、どこで何してもクラウドスコアに反映されるといった仕組みにしたい。そのためブロックチェーン技術を持つ電縁社を買収した。

・20/9月期目標で、総契約額400億円、EBITDA20億円を目指す。本業でこの数字を目指すという事。

詳細は中期経営方針「働き方革命」をご覧下さい。

また、説明会後にクラウドワーカーさんのトークセッションがありました。司会者との対話形式で行われ、仕事内容や感想など話されていました。

・健康上会社勤めに不安があり始めた。ライター業で月10万円ほど稼いでいる。体調に合わせてできるので助かる。…etc

・出産を機にフリーランスになった。リモートワーク中心に仕事をしたいという事で始めた。広報業で月15万ほど稼いでいる。時間に制約が無く働ける。…etc

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.2.質疑応答

<株主総会での質問>

質問:取締役の任期を1年にした理由は?
回答:毎年、経営の状況が変化している。任期が2年だと、2年後の状況というのはよく分からない。1年ごとにその時の状況に合わせて適切な体制を取るため。

質問:総契約額が目標を下回った理由。
回答:上場時の2014年に今後3年で総契約額100億を掲げていた。大企業のクラウドソーシングが単発でしか出てこなかった。仮説が外れていた事が原因。17/9月期に下回ったのは、キュレーションの問題でライター関係の受発注が減少し、その後回復が鈍かった事が原因。

<事業説明会での質問>

質問:社長の意気込みは?
回答:東証1位になりたいと個人的には思っている。

質問:フリーランスの人口は?何%を取り込む?
回答:狭義で言うと100万人、広義だと1000万人というデータがある。53億円を平均年収422万円で割った数字が1,270人。将来的にも1000万にという規模に十分なると思う。その内の4%なので十分狙えるのではないかと思っている。

質問:今期目標の100億円について
回答:今期は電縁社の分が乗っかるので難しい目標ではないと思っている。前倒しで進められるのではないかと考えている。新規事業については成長性が高いので第4Qに行くにつれて伸びていき、既存事業は季節性があり第2Qと第4Qが高いというイメージ。四半期ごとの推移を見て判断して欲しい。

質問:シニアの人材を使ってみては?
回答:ブレインパートナーがシニア向けマッチングサービスをやっている。派遣はやっていないが、今後そういった形も想定しながらやっていく。

質問時間が限られていたので、質問はこの程度でした。ちょっと物足りないですね。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.3.注目材料

『ビジネスモデル』
率直な感想ですが、究極の何でも屋という印象を持ちました。ただ単に企業と個人をマッチングするサービスだけでなく、分野別に特化したサービスが続々と登場しており、企業とエキスパートを結ぶ取り組みをしています。もしかすると、「クラウドワークスに頼めば何でも解決できる」という未来があるのかもしれません。

『経営陣』
私個人が気になっただけですが、成田副社長は平成元年産まれ。平成生まれの上場会社の経営者に会ったのは初めてです。話し方も丁寧で、堂々としており、経営者としての印象がとても良かったです。若い力で未来を切り開いて欲しいですね。

『ビジョン』
少し気になったのが、目標の40万人×422万円=1兆6,880億円の部分。17/9月期実績の1,270人×422万円=53.6億円ではなく、53.6億円÷422万円=1,270人という事だそうです。つまり、今現在1,270人のクラウドワーカーがいるという訳では無いし、将来的に40万人のクラウドワーカーを抱えるという訳では無いようです。

『成長戦略』
クラウド経済圏の形成のため、社内立ち上げ、M&A、JVなど手法を問わず進めて行くとの事でした。利益目標をEBITDAで出しているように、今後も継続して買収等を行っていくのではないでしょうか。

『クラウドスコア構想』
クラウドワークスで働く事=信用という形が生まれる事でフリーランスがますます活躍できる時代になり、そうする事でクラウドワークス自体も恩恵を受けるという好循環となるので、とても面白く夢がある取り組みだと思います。

2.4.お土産

お土産は米1kgと酢でした。寿司でも作ればいいのかな?(笑)

また、事業説明会の時に軽食サービスとして「まい泉の玉手箱」が出ました。

※会場では写真撮影等は自粛してますので、まい泉HPより拝借

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:981円(12/15終値)
EPS:0円、BPS:114.8円、配当:0円
PER:0倍、PBR:8.55倍、配当利回り:0%
ROE:0%、ROA:0%
※EPS等は四季報予想を参照

17/9月期は赤字、18/9月期は四季報予想では利益0となっています。会社予想もまだ出ていないので何とも言えませんが、利益が6.65億円になればEPS49円でPER20倍となる事を考えると、将来性が既に織り込まれているとは言えないと思います。

16/9月期と17/9月期の営業費用が約18.5億とほぼ変わらないので今後も大きく増えないと仮定し、総契約額に対する営業収益の比率は約24%を維持すると仮定すると、総契約額が17/9月期の2倍の130億円になるだけで純利益は8億円を超えます。

((130億円×24%)-18.5億円)×65%≒8.3億円

3.2.成長性

既存事業の成長については、分野別に特化したサービスが増えれば「何でも屋」になれる可能性があります。

クラウドスコア構想が実現すれば、フリーランスが信用される時代になり、結果フリーランスが増えればその分規模を拡大できる可能性があります。さらにクラウドスコア=信用として扱う事ができるれば、それ以外のサービスにも展開できる可能性を十分に秘めています。

M&A等も積極的に行っており、本業以外での規模拡大の可能性があります。

3.3.まとめ

上記で書いた成長性を加味すると、株価は相当な割安水準にあるのかも知れません。私としては、ビジネスモデルや成長性だけでなく、総会で感じた吉田社長の情熱や成田副社長の若い力に期待したくなりました。

私と同じように将来性に期待したい人は保有してみてもいいかも知れません。


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