クミアイ化学工業(4996)株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はクミアイ化学工業の第69回定時株主総会に行ってきました。(2018/1/26)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

スポンサーリンク

1.クミアイ化学工業ってどんな会社? 

1.1.事業概要

クミアイ化学工業は、今年で創業69年を迎えるとても歴史のある会社です。

”創造する科学を通じて「いのちと自然を守り育てる」ことをメインテーマとし安全・安心で豊かな社会の実現に貢献する”という企業理念のもと、農薬の製造・販売を行っている会社です。

主な事業は以下の通りです。

<農薬及び農業関連事業>
除草剤、殺菌剤、殺虫剤などを製造販売しており、農耕地向けや園芸向けなどの用途別に約300種類の製品(ホームページ上では)があります。売上高の約80%を占める事業となっています。

<化成品事業>
主に経営統合を行ったイハラケミカル工業やその連結子会社から継承した事業です。化学品や産業薬品の開発・販売を行っています。

<その他>
賃貸事業、売電事業、建設事業、印刷事業、物流事業、情報サービス事業を行っています。

クミアイ化学工業HPより

1.2.業績推移

売上高については、16/10月期に一旦横ばいになったものの、17/10月期にイハラケミカル工業との統合により大きく拡大しています。

利益についてはも同様で、16/10月期に落ち込みましたが、17/10月期は大きく拡大しています。

18/10月期は、売上高95,000百万円(前年比22.1%増)、営業利益4,600百万円(前年比22.2%増)、経常利益6,400百万円(前年比14.0%減)、親会社に帰属する当期純利益4,500百万円(前年比38.0%減)を計画しています。

クミアイ化学工業HPより

2.総会について

2.1.総会の内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・国内の農薬市場は3,300億円で横ばい状態。世界の農薬市場は拡大基調ではあるが伸び悩みを見せている。世界人口の増加に伴い中長期的には拡大するとみられる。

イハラケミカル工業と経営統合した。それに伴い事業セグメントの区分が変更された。

・17/10月期の業績は、売上高77,817百万円(前年比24.4%増)、営業利益3,764百万円(前年比66.0%増)、経常利益7,441百万円(前年比66.2%増)、親会社に帰属する当期純利益7,252百万円(前年比111.9%増)となった。経営統合により大幅な増収増益となった。

・合併によるシナジー効果を早期に発現し、農業生産の課題を解決する研究開発型企業として、将来に亘って持続的に発展できる強い企業集団を目指す事を基本方針として事業活動に邁進する。

詳細は第69回定時株主総会招集ご通知をご覧下さい。

決議事項については全て可決でした。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.2.総会の質疑応答

質問:アクシーブの今後の販売について
回答:9ヶ国で登録終了。オーストラリア、米国で伸ばしてきたが、米国で横ばい状態が続いている。他の国々でも新規登録が見込めるので、再び右肩上がりを想定している。販売の拡大が期待される国々でも早期登録などに向けて取り組む。

質問:商号変更について
回答:社名を変更すべきではない事やブランドが確立されつつある事から、役員会にて社名変更を行わない事を決定。

質問:退職慰労金について
回答:役員報酬額や在任年数などから算出される。個人の収入を公表するのは望ましくない。

質問:負ののれんは買収額が資産価値より少なかったという事?
回答:その通り。

質問:役員の任期について。1年が望ましいのでは?
回答:長期的な取り組みをしている中で、毎年新たに株主に判断して頂くのは長期的な意思決定が難しいのではないか。

質問:資本剰余金が多いが、使用目的は?
回答:新農薬の開発には研究投資が必要。製造するにも設備投資が必要。そのための準備金。

質問:引屋敷氏は全農の部長だが、兼任になるのか?利益相反の関係は?
回答:兼任ではあるが非常勤。利益相反については懸念がある場合は取締役会において対処する。

質問:剰余金が多いが?
回答:合併直後なので大きくなっている。シナジー効果が出た上で配当という形で出せるよう努力する。

質問:ドローンについて
回答:農薬散布で期待されている。ドローンの能力的には大規模散布が難しいが、当社の豆粒材を使えば効率よく散布できると考えている。ドローンと豆粒材のセットで拡販していきたい。10アール当たり粒剤だと1kgだが、豆粒材だと250gになる。

質問:株主優待は?
回答:イハラケミカルが行っていたのは、個人株主だけのものだった。株主全体の平等を考えると配当が望ましい。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.3.事業説明会の内容

事業説明会の開催はありませんでした。

2.4.事業説明会の質疑応答

事業説明会の開催はありませんでした。

2.5.注目材料

特にこれといって材料というのはありませんでした・・

強いて言うなら、下記項で紹介しますお土産が高価でした(笑)

2.6.お土産

お土産はコロニールというスキンソープ(洗顔石鹸)2つでした。定価3,000円(税抜き)と記載されていたので、6,000円相当というかなり高価なお土産で驚きでした。

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:719円(1/26終値)
EPS:35.61円、BPS:734.72円、配当:8円
PER:20.19倍、PBR:0.98倍、配当利回り:1.11%
ROE:4.85%、ROA:3.23%
※EPS等は会社予想を参照

PBR0.98倍となっています。帳簿上の価値と実際の価値が異なっている可能性もあるので何とも言えませんが、この数字だけを見るなら割安だと思います。

毎年しっかり黒字を出している会社ですので、当然BPSも毎年増加します。PBR1倍水準を維持しようとすれば自ずとBPSが上昇した分の株価上昇が見込めます。

3.2.成長性

国内の農薬市場は横ばい状態だが世界の農薬市場は人口の増加に伴い中長期的には拡大するとみられるとの事でしたので、ある程度の業績拡大はあるのかも知れません。

ほぼ成熟した産業ですので大きな成長というよりは、人口増加に合わせてじりじり成長していくイメージではないでしょうか。

ただ、化成品事業については創薬に繋がる新しい製品が生まれるような事があれば、大きく成長するという事もあるかもしれません。

3.3.まとめ

株価水準で見ると今後も黒字をしっかり出していく事を前提にすれば割安だと思われます。

大きな成長が期待できる事業ではありませんが、農薬は無くてはならない物ですので安定的な収益は見込めそうです。インカムゲイン重視でのんびり長期保有してみてもいいかもしれません。

・他の総会情報はこちら→総会おじさんが行く


トップへ戻る