フィル・カンパニー(3267)の株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はフィル・カンパニーの第13回定時株主総会に行ってきました。(2018/2/21)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

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1.フィル・カンパニーってどんな会社? 

1.1.事業概要

フィル・カンパニーは、全ての人々と共感できる感覚「フィル」を全ての企業活動の礎とし、駐車場上部空間を利用した空中店舗『フィル・パーク』を展開しています。
1階がコインパーキングで2階以上が店舗となっている建物を街で見かけた事がある方もいるのではないでしょうか?

フィル・パークHPより

主な事業内容は以下の通りです。

<フィル・パーク事業>
フィル・パーク事業は、コインパーキング等の空中部分に構造物を建築する事で、駐車場による収入に加え店舗等による収入が生まれ、さらに建物の屋上を緑化する事で環境面の改善が見込まれる、『駐車場』『人』『植物』が共生できる独自空間を創り出す新しい事業です。

<フィル・パークの請負受注>
駐車場オーナーに対し、フィル・パークの企画・設計・建築・テナント誘致をワンストップで提供するサービスを行っています。

フィル・パークHPより

<フィル・パークの開発販売>
一般投資家や機関投資家向けに、自社で購入した土地にフィル・パークを開発し販売を行っています。

1.2.業績推移

16/11月期に上場した事による認知度や信用の向上及び人員の増強により、17/11月期は売上高、利益ともに大幅に拡大しています。

18/11月期は、売上高4,700百万円(前年比59.3%増)、営業利益510百万円(前年比72.1%増)、経常利益500百万円(前年比64.1%増)、親会社に帰属する当期純利益330百万円(前年比75.9%増)を計画しており、業績の急拡大が続いています。

2.総会について

2.1.総会の内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・フィル・パーク事業はマザーズ上場による認知度や信用力の向上により順調に推移した。

・重点課題の一つである従業員数は、13名から28名に増加。優秀な人材の確保にも成功。

17/11月期の業績は、売上高2,950百万円(前年比76.8%増)、営業利益296百万円(前年比43.6%増)、経常利益304百万円(前年比33.4%増)、親会社に帰属する当期純利益187百万円(前年比9.5%増)となった。

SBIマネープラザと連携したファンド設立の取り組みにより、一般投資家や機関投資家のニーズに応える事が可能になった。18/1月に第一号案件の販売が完了。

・日本郵政キャピタルといちごを割当先とする第三者割当増資と業務提携に関する決議を行い、財務安定性と自己資本の拡充を図った。

・バリュープランニングとの資本業務提携により、フィルパークの適さない立地に対しても土地活用の企画が可能となった。

・認知度や信用力の向上、優秀な人材の確保、内部管理体制の強化、関連サービス創出による事業収益の向上といった課題に取り組んでいく。

詳細はをご覧下さい。

決議事項については全て可決でした。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.2.総会の質疑応答

質問:従業員28名は適切か?
回答:上場時は13名だった。目標通り増員できた。費用対効果の高いものを提供しているので一気に増員とはならない。適切だったと考えている。

質問:サービスを真似されるリスクは?
回答:把握している限り同業は無い。設計、施工、テナントなど総合的にサービスを提供するのが難しい。

質問:今期予想は?人員は?
回答:売上高47億、営業利益5.1億円、経常利益5億円、純利益3.3億円。人数は40~50名。

質問:東証一部上場について
回答:知名度と信用力向上のため、東証一部を上場のステップとしてマザーズに上場した。1日も早く上場できるよう準備中。

質問:SBIマネープラザについて
回答:開発販売スキームは、自社で土地取得し開発・販売するもの。マネープラザの案件はその出口戦略の一つ。

質問:定款変更について
回答:コインパーキングが6万ヶ所ある中で、フィルパークは100ヶ所程度。余りある市場。フィルパークを増やす中で、多くのテナントがある事が重要。1件でも多くやるため。

質問:日本郵政の駐車場にフィルパークは?
回答:業務提携の基本合意は提携済み。現時点でも前向きに企業価値向上に向けた協議はしている。

質問:今後の成長のイメージは?どの事業を伸ばす?
回答:中計の公表はしていない。従来型はしっかり伸ばしてく。開発販売スキームは財務バランスを見ながら。従来型は当社側のキャッシュがマイナスになる事は無い事がメリット。キャッシュフローを大事にバランスを見ながらやっていく。件数では1:1くらいまでを考えている。連携に関しては飛躍の可能性がある。いずれにも注力していく。

質問:優秀な人材とは?
回答:活躍する人材の共通点は、整理整頓能力。

質問:どうやってそのような人材を選ぶ?
回答:文字のコミュニケーション能力は一つの判断材料。

質問:地方都市への展開は?
回答:コインパーキングは各都市の中心部。名古屋、関西、福岡でも実績はある。必要な所に作る。

質問:整理整頓のイメージは?
回答:フリーアドレス制にしている。強制的に毎日整理整頓するようになっている。日々の訓練が行動に反映される。

質問:テナントやオーナーからの訴訟リスクは?
回答:基本的にはテナントとオーナー同士の契約。建てたものに対しては訴訟が起きた事例は無い。一歩下がった立場である事を考えると、訴訟のリスクは低い。

質問:コインパーキングだけを辞めたいといった場合は?
回答:コインパーキングはデフレモデル。景気が悪くなった時に最初に空くのが一階。コインパーキングは店舗のように一気に収入0にはならない。また、コインパーキング自体はほとんどやっていない。

質問:ストックは?
回答:徐々に増えていくと考えている。

質問:災害への対策は?
回答:法律に基づき設計し建築している。安全性については大丈夫。

質問:株主に対してのコメント
回答:中長期的に応援して頂ければありがたい。期待以上になるようにチャレンジしていきたい。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.3.事業説明会の内容

事業説明会の開催はありませんでした。

2.4.事業説明会の質疑応答

事業説明会の開催はありませんでした。

2.5.注目材料

『成長余地』
全国にコインパーキングは6万ヶ所あるがフィルパークは100ヶ所程度との事でした。
上部空間が空いているコインパーキングが黙っていてもテナントが入るような繁華街でもあちこちに見かける現状を考えると、成長余地は十分にあると思います。

『自社開発・販売』
自社開発・販売についても財務バランスを見ながらであるがやっていくとの事でした。
パーク24の西川社長の話にもあったように、駐車場の上に構造物を建てるのに抵抗がある土地オーナーが数多くいる現状を考えると、自社開発・販売にも注力していくというのは好材料だと思います。

『ファンド設立の取り組み』
SBIマネープラザとの案件の第一号が完了したとの事でした。
自社開発・販売において、やはり販売先の確保が重要だと思いますが、この取り組みでは例えばJ-REITのような形で一般の投資家から資金を集めるといった展開も考えられるので、大きく拡大する可能性を秘めていると思います。

2.6.お土産

お土産はありませんでした。

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:8,970円(2/21終値)
EPS:61.00円、BPS:287.49円、配当:0円
PER:147.05倍、PBR:31.20倍、配当利回り:0%
ROE:21.22%、ROA:9.87%
※EPS等は会社予想を参照

指標面から見るとすごい数値になっています。市場からも相当な期待が込められているのでしょう。

PER20倍の水準になるには単純計算で利益が7倍になる必要があります。年平均20%成長であっても約11年かかります。

3.2.成長性

全国にコインパーキングは6万ヶ所あるがフィルパークは100ヶ所程度という事、自社開発・販売にも注力していく事、販売においてはファンドに売却という手段がある事、他社との連携に関しても注力していく事など、成長性はかなり高いように感じます。

また、開発物件が増えれば増えるほど、管理面や関連サービスでのストック収益の拡大に期待が持てます。

また、海外への展開の可能性も考えられます。

3.3.まとめ

・株価は当分先を見越した分まで期待されている水準にある。

・成長性はかなり高そう。

現在の水準ではなかなか買えないように思う方も多そうですが、売上高が約360億、純利益が約23億円まで拡大すれば割高では無くなる水準にあります。
それ以上に成長する事を期待し長期で保有するのであれば、現在の水準で買ってみてもいいのではないでしょうか?

・他の総会情報はこちら→総会おじさんが行く


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