ネクスグループ(6634)株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はネクスグループの第34回定時株主総会に行ってきました。(2018/2/22)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

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1.ネクスグループってどんな会社? 

1.1.事業概要

ネクスグループは、「通信技術を核として人々に新しい価値をもたらすことで、より一層、効率的で快適な社会の発展に貢献する」事を経営理念に掲げ、デバイス・フィンテック・旅行・農業など多岐に渡る事業を展開しています。

仮想通貨ネクスコイン(NCXC)を発行している会社と言った方がいいですかね?

主な事業は以下の通りです。

<ICT・IoT・デバイス事業>
株式会社ネクスにて、M2Mソリューションなどの提案や製品開発・製造を行っています。また、株式会社ネクス・ソリューションズにて、ICT基盤の設計・導入・構築・運用のワンストップサービスや農業・介護のICTサービスを提供しています。

M2Mとは・・・ネットワークにつながれた機器同士が相互に情報を交換し、さまざまな制御を自動的に行うシステムの事。

ICTとは・・・情報通信技術の事で、遠隔地から支援するといったサービスを実現できる技術の事。

<フィンテックシステム開発事業>
株式会社ネクス・ソリューションズにて、システムの開発や再構築といったサービスを提供しています。また、フィンテック関連の開発において株式会社カイカ等と連携しています。

<インターネット旅行事業>
イー・旅ネット・ドット・コム株式会社にて、旅行の企画・販売を行っています。

<その他>
他にも、ブランドリテールプラットフォーム事業や情報サービスコンサルティング事業などを行っています。

ネクスグループHPより

1.2.業績推移

売上高については、徐々に拡大しているものの17/11月期は減収となってます。連結子会社の株式を一部売却し持分法適用関連会社に変更した影響のようです。

経常利益については、15/11月期以来赤字が続いており、17/11月期はさらに拡大しています。

純利益については、投資有価証券売却益を計上したため黒字となっています。

18/11月期は、売上高11,398百万円(前期比6.6%減)、営業利益743百万円(前期は営業損失914百万円)、経常利益698百万円(前期は経常損失940百万円)、親会社に帰属する当期純利益563百万円(前期比37.6%減)を計画しています。

ちなみに、この会社の計画は当てになりませんのでご注意ください。

長くなるので売上高のみを詳細を記載しますが、13/11月期は初予想5,786百万円に対し結果4,948百万円(予想比14.5%減)、14/11月期は期初予想7,635百万円に対し結果6,375百万円(予想比16.5%減)、15/11月期は期初予想11,377百万円に対し結果7,416百万円(予想比34.8%減)、16/11月期は期初予想12,910百万円に対し結果12,231百万円(予想比5.3%減)、17/11月期は期初予想18,495百万円に対し結果12,198百万円(予想比36.0%減)と、過去5年間一度も計画を達成できてません

利益については、15/11月期は大幅増益予想から一転、営業利益・経常利益ともに赤字に転落、16/11月期17/11月期は黒字回復予想から一転、いずれも赤字幅拡大という結果となっています。

中期経営計画についても14/11月期と15/11月期に出しているみたいですが、いずれも初年度から達成できていません。

※ネクスグループHPのIRライブラリにて確認できます。

2.総会について

2.1.総会の内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・カイカを連結子会社から持分法適用関連会社に変更。資本業務提携契約自体は継続。

17/11月期の業績は、売上高12,198百万円(前期比0.3%減)、営業損失914百万円(前期は営業損失619百万円)、経常損失940百万円(前期は経常損失770百万円)、親会社に帰属する当期純利益1,024百万円(前期は純損失1,068百万円)となった。

カイカやネクスソリューションズが持分法適用関連会社になった事やてるみくらぶの影響により減収となった。

・農業ICTの開発や、フランチャイズ事業の拡大のための宣伝広告を積極的に行った事により営業減益となった。

営業利益黒字化、売上拡大を目指す事が当面の課題

決議事項については全て可決でした。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.2.総会の質疑応答

質問:決算書の訂正の理由は?内部統制の問題は?
回答:ミスが発生してしまい申し訳ない。人材含め監理体制強化に努める。

質問:仮想通貨の会計処理は?
回答:法律に基づきやっている。

質問:ネクスコインの収益化の見込みは?
回答:具体的な数字は差し控えるが、サービスの拡充を図る事で業績を高めていけると考えている。

質問:どの事業に注力する?
回答:IoTが全ての基点。これをベースにポートフォリオの分散をしている。

質問:松平氏からネクスグループはどのように見えてる?
回答:業種が多岐に渡る事につきる。夢と連結するような事。ネクスの株は一株も持っていないので利益相反の立場にはない。少数株主側に立って、独立の取締役としてやっている。

質問:優待の利用率は?
回答:具体的な数字は今持っていない。データを確認し、別途個別に連絡する。

質問:優待の見直しや配当は?
回答:企業価値を高める事が重要だと考えている。状況に応じて検討していきたい。

質問された方の不満感が漂うくらい、全体的に明確な回答は無くテンプレ回答といった感じでした。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.3.事業説明会の内容

事業説明会の主な内容は以下の通りです。

※以下の内容は、『実際に手掛ける予定は今の所無く、構想段階の話』も含まれているようなのでご注意ください。

18/11月期は売上高11,398百万円(前期比6.6%減)、営業利益743百万円(前期は営業損失914百万円)、経常利益698百万円(前期は経常損失940百万円)、親会社に帰属する当期純利益563百万円(前期比37.6%減)を計画。

・売上は子会社が連結から外れた事で減少となるが、利益は前期大きく影響した販管費の減少やチチカカの不採算店の圧縮等によるコストカット、Eフロンティアのトレーディングシステムの収益が見込めるため、この計画となる。

・今まではデータを囲い込んだ企業が勝てる時代だったが、これからはデータ流通市場というものがブロックチェーン技術により生まれると予測されている。デバイス偏重型のビジネスモデルに変わる。デバイスが単なる部品から頭脳を持った機器になる。

・デバイス事業に引き続き注力。

・岩手県花巻市でマイニング事業に参入。寒冷地、再生可能エネルギーのポテンシャルが高い、遊休資産の活用できる、排熱をビニールハウス(トマト)の暖房に利用できるなどの立地条件が適している。

マイニング事業についてはさもこれから展開していくかのように説明してましたが、質疑応答にて「構想段階の話」と回答していました。夢の話だったようです。

私の知る限り、どこの会社でも事業説明会は社長自身が行い、事業の現状・今後の方針・成長のイメージなど詳細は無理にしてもある程度具体的な内容が聞けます。

しかし、この会社では何故か副社長が行った上、「未来はこうなるはずです」とか「こんな事業をするかもしれません」といった話しか聞けませんでした・・
さらに質疑応答では、株主の方に叱責され黙り込んでしまう一幕もあり、とても険悪な雰囲気のまま終了しました・・

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.4.事業説明会の質疑応答

質問:営業利益予想の内訳は?前期も業績予想と結果が違ったので知りたい。
回答:セグメントごとの利益予想は今回は控えている。ただ、Eフロンティアが大きく寄与する。

質問:IRは普通社長がやるが?(私と同意見・・)
回答:役割分担しており、私がIR担当の役員。

質問:すべての事業において営業損失だが、黒字にする施策は持っているか?
回答:各事業は単体で見ればすべて黒字。ネクスグループに置いて宣伝広告費の開発費の積み増しをした結果。

質問:中長期の開示は?いつ出せるのか?
回答:内部的には作成しているが公表していない。

質問:構想が分かり難い。
回答:分かり易くできるように、HPにて開示するなど検討する。

質問:マイニング事業について。IRにて発表していないが?
回答:まだ構想の段階。

質問:優待の内容理解していないのはどういう事?何のためにやっている?配当も無い。回答や説明が曖昧。株主をバカにしてるのか?
回答:優待についてはホテルに聞かないと分からない。配当は営業赤字なので、継続して黒字を出すにはまだ投資が必要。

質問:決算書の内容変更が当日になるのもおかしい。配当性向がどうなるか分からないというのも問題。内部統制に問題があるが?
回答:・・・(無言になってしまいました・・)

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.5.注目材料

プラスの注目材料はありませんでした。

2.6.お土産

お土産はありませんでした。

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:402円(2/22終値)
EPS:37.84円、BPS:259.74円、配当:0円
PER:10.62倍、PBR:1.55倍、配当利回り:0%
ROE:14.57%、ROA:4.88%
※EPS等は会社予想を参照

業績予想を信用すれば、各指標は上記のような数値となります。

営業赤字が続いている状況を考えると株価水準は何とも言えません。

3.2.成長性

事業に関してはIoT・仮想通貨など今後需要が拡大すると見込める事をやっておりますので、十分成長性はあると思います。

また、足りない技術や分野はM&Aにて取得する傾向があるので、その面でも成長に期待が持てるのではないでしょうか?

3.3.まとめ

・営業赤字が続いているので株価水準は何とも言えない。

・子会社各社は黒字のようなので、上手くいけば今期の営業黒字化もあり得る。

・事業内容から見て、成長の可能性はある。

経営陣の印象や事業説明などを総合的に判断して、残念ながら保有対象にはなりませんでした。

ネクスグループと一緒に夢を追いかけたい方は保有を考えてみてもいいのではないでしょうか?

・他の総会情報はこちら→総会おじさんが行く


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