ダブルスコープ(6619)株主総会に行ってきた。

総会おじさんです。

今回はダブル・スコープの第13期定時株主総会に行ってきました。(2018/3/23)

せっかく参加したので総会で得た材料や投資判断についてまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

この活動の目的などはこちら→株主総会で投資の幅を広げよう

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1.ダブル・スコープってどんな会社? 

1.1.事業概要

ダブル・スコープは、「チャレンジャーシップ」「顧客第一主義」「倫理経営」「環境保全」「社会貢献」を経営理念に掲げ、主にリチウムイオン電池用セパレータの製造販売を行っています。

主な事業内容はリチウムイオン電池用セパレータの製造・販売となっています。以下の通り、簡単な説明がホームページに記載されています。

ダブル・スコープHPより

1.2.業績推移

需要拡大に伴い15/12月期、16/12月期は大きく業績が拡大しましたが、17/12月期は売上高の伸びが減速、利益は多く減少しました。

従来の民生用途(一般消費者による使用・一般家庭での使用を目的)から新たに車載向けへの参入により、サンプル品(売上にならない)の製造による生産低下が主な要因のようです。

18/12月期は、売上高14,000百万円(前年比47.1%増)、営業利益700百万円(前年比154.7増)、経常利益500百万円(前年は経常損失108百万円)、親会社に帰属する当期純利益400百万円(前年は純損失119百万円)を計画しています。

2.総会について

2.1.総会の内容

報告事項の主な内容は以下の通りです。

・中国市場では電池スペックの変更に伴うメーカーの生産が一時的に低下した影響により5.1%の減収、韓国市場では客先の売上減の影響により1.1%の減収となった。日本市場では販売増の結果372%の増収となった。

17/12月期の業績は、売上高9,517百万円(前年比5.2%増)、営業利益274百万円(前年比88.4%減)、経常損失99百万円(前年は経常利益2,579百万円)、親会社に帰属する当期純損失119百万円(前年は純利益1,945百万円)となった。

・対処すべき課題として、人材確保及び社員教育・新規顧客の拡大に取り組む。

詳細は第13期定時株主総会招集ご通知をご覧下さい。

決議事項については全て可決でした。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.2.総会の質疑応答

質問:減益の要因は?
回答:民生用から欧米の車載向けに方向転換した。顧客へのサンプル出荷の費用や人件費等で10億円近く使った。サンプルを作っている間は製造ラインの売上がゼロになる。メーカーへの供給能力増強のための新工場への投資。その工場のための人員を100名程度採用・教育した。そういった先行投資が無ければ、当初の計画の結果となったと思う。車載向けへの参入が遅れないよう、方針転換した。計画より早くメーカーから提案があった。民生用は大体1年の契約だが、車載向けは最低でも5年、全ラインでもカバーできないくらいの供給量。

質問:株価について
回答:期待より下がったのは私の責任。私の趣味は仕事、自分の報酬を40%以上減らした。来年度はみんなが知っている顧客の名前が入る。いい結果が作れる準備をしているので待ってて欲しい。イオン交換膜は来年に早まる可能性がある。30~50%の利益率。売上の10%を占める予定。イオン交換膜は寿命が長い。発電所を作るのが難しい場所に発電所を作るのに必要。車向けにも販売できるはず。今年は難しいが、来年は満足できる株価にしたい。

質問:財務についての考えは?
回答:設備投資により銀行から借り入れている。今年も借りる予定。営業利益から返済していく。数年は銀行に頼ると思うが、いずれは自己資本で賄う予定。

質問:生産能力はどのくらい増えた?
回答:新ラインは従来の2ライン分。

質問:全個体電池について
回答:関心を持ってリサーチしている。寿命が問題。リチウム電池は1000サイクルが基本。また、異物が入ると危険。シリコンは充電すると4~5倍に膨らむ。コーティングでカバーする必要がある。まだハードルが高い。商品化は2030年以降だと思っている。

質問:車載向けにシフトした理由は?提案があった理由は?
回答:ヨーロッパのメーカーはバッテリー工場を持っていない。パナソニック、LG、サムスンの3社が60%を占めると思う。分離膜を作れる会社は4社しかないが生産能力が足りない。また、3社は日本と韓国の会社。ダブルスコープは日本の会社で工場は韓国にある。そういった点で有利。

質問:今後も同じ規模でラインの拡大は継続するのか?人員確保はできるのか?
回答:将来ガソリン・ディーゼル社が禁止されるので、ライン投資はずっと必要。給料は比較的高い。募集すると50倍くらいの応募がくる。また、優秀な人を集めるため、男女問わず育休2年、子供1人につき月1万円に付与などのシステムを作っている。

※録音等はしていないので聞き間違いや漏れなども多々ありますのでご了承下さい。

2.3.事業説明会の内容

事業説明会は都合により出席できませんでした。すいません・・

2.4.事業説明会の質疑応答

事業説明会は都合により出席できませんでした。すいません・・

2.5.注目材料

『経営者』
崔社長は、質問に対して回答するだけでなく、色々な事を追加でどんどんお話しされていました。
自信が無いとあれもこれも言えないと思いますので、かなり手応えを感じている印象を受けました。とにかくすごく楽しそうでした。

『業績』
全体を通して、大手メーカーと話が進んでいるので安心して欲しい、株価にもインパクトがあるはずという事をしきりに強調していました。
どの会社なのか楽しみですね。

『車載向け』
現在のラインでは供給できないくらいの量が最低でも5年続く。また、将来ガソリン・ディーゼル社が禁止されるのでライン投資はずっと続く。との事でした。

『イオン交換膜』
利益率30~50%、売上高の10%を占める予定とのことでした。

2.6.お土産

お土産はありませんでした。

3.投資判断は?

3.1.株価水準

株価:1,427円(3/23終値)
EPS:12.85円、BPS:734.23円、配当:2.5円
PER:111.05倍、PBR:1.94倍、配当利回り:0.18%
ROE:1.75%、ROA:0.86%
※EPS等は会社予想を参照

PERを見ると100倍超えでなかなか買えないように見えます。
しかし、15/12月期や16/12月期にはEPS約65円(現在の株価でのPER21.95倍)という数字が出ていた事や、現在のラインでは供給できないくらいの生産量を今後は見通している事を考えると、むしろ割安の水準ではないかと思います。

3.2.成長性

車載向けへの用途拡大や分離膜以外の商品化が収益に貢献すれば、成長性は十分にあると思います。

3.3.まとめ

・EV化などの需要の拡大により成長性は十分にある。

・過去の利益水準を今後超えてくるなら株価は割安。

一応、既存ラインで供給できないくらいの生産量が見通せているみたいなので、過去の利益水準を超える可能性に期待して、保有を検討してみても良いかもしれません。

また、社長がすごく楽しそうに経営しているようなので、経営者重視の方も保有を検討してみては如何でしょうか?

・他の総会情報はこちら→総会おじさんが行く


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